倉庫を利用している企業にとって、防犯対策は悩みどころのひとつです。どのような倉庫が狙われやすいのかを理解した上で対策を決めましょう。ここでは、空き巣に狙われやすい倉庫の特徴と防犯対策についてまとめました。
留守が多い場所を狙うのが空き巣の常。犯行前には、必ず倉庫の状況を下調べしています。
このような特徴がある倉庫は、空き巣に狙われやすいです。備品を保管している倉庫など、出入りする時間が限定的かもしれません。狙われやすいことを理解した上で、対策する必要があります。
人目につきにくい場所は、空き巣にとって作業しやすい環境です。空き巣は、一般的に窓やドアを破壊して侵入します。倉庫の持ち主や従業員、近隣住人などの人目が少ない倉庫は狙われやすいと考えましょう。
このような特徴がある倉庫は注意が必要です。
機器や備品などを周りにたくさん置いていると、死角が生まれます。暗い場所にある倉庫も空き巣が暗闇に溶け込めてしまうでしょう。上記の人目につきにくい倉庫と同様に、窓やドアの破壊が簡単にできてしまうことから、空き巣にとって好ましい環境です。死角が多く暗い場所にある倉庫も空き巣に狙われやすい倉庫と言えます。
空き巣は、防犯対策をしているかどうか、下調べでチェックすることが多いです。防犯対策に意識が低いと感じられる外観的特徴がある倉庫は、狙われやすい傾向があります。防犯カメラやセンサーライトなど、防犯機器が導入されていないようなケースです。空き巣は侵入リスクが高い場所は避けます。分かりやすく防犯意識を伝えることが大切です。
「留守が多い倉庫は狙われやすい」とお伝えしました。逆に留守を悟らせなければ、狙われにくい倉庫になります。効果的な空き巣対策は、こまめに出入りすることです。掃除や換気、カーテンの開け閉めがあれば、狙われにくくなります。しかし、事務所が離れている場合は、防犯のためにわざわざ倉庫に行くのも難しいかもしれません。そんなときは、中に人がいなくても照明をつけておくといいでしょう。
一般的に空き巣は、侵入に時間がかかると諦めます。手間取っているうちに誰かに見られてしまうかもしれないからです。侵入に時間がかかると思わせるのは、効果が高い手段といえます。通常の施錠はもちろん、二重ロックや強化ガラスを導入すると、簡単に侵入できないと諦めさせられる可能性が高まるでしょう。
倉庫周辺が壁や塀、備品に囲まれていると、死角ができて侵入しやすい場所を提供してしまいます。できるだけ倉庫全体が見えやすくすることが大切です。日当たりを遮らず、倉庫周辺の見通しをよくして、人目が気になる環境を作りましょう。暗い場所にある場合は、ライトを設置するなどして、明るい環境にすることが大切です。
空き巣が嫌う対策は、防犯機器やセキュリティサービスの導入です。防犯機器には、24時間監視の防犯カメラ、窓・扉の異常な開閉を検知できるSOSワイヤレスマグネットセンサー、倉庫内の異常な動きを検知できるSOSパッシブセンサーなどがあります。防犯意識の高さを見せつけることができるので、狙われにくい倉庫になるでしょう。
防犯対策を検討するときに比較されるのが、自主管理機械警備と警備会社の警備保障サービスではないでしょうか。両者の違いを理解して、自社に向いているサービスを利用することが大切です。
警備会社に委託して警備してもらうサービスは、異変があったときに警備員が急行して空き巣を取り押さえ、被害を最小限に抑えます。防犯防災センサーの異常を受信してから25分以内に警備員が現地に到着する仕組みです。警備員到着前に盗難被害が発生した場合の保証は会社によって異なりますが、基本は警備会社の責任にはなりません。
自主管理機械警備システムの考え方は、音や光を使い、空き巣などの不審者を強烈に威嚇するというもの。犯行そのものを起こさせにくくします。音や光に驚いて逃げてくれればそれでいいという考え方です。侵入した不審者をその場で捕まえることを目的としません。機器が不審者の静止画像を取得して警察へ自働通報するシステムもあります。
自主管理機械警備システムは、設定先の環境・条件に合わせて、自社が使いやすいように設計可能です。警視庁でも、大きな音を鳴らすことで犯行を十分防げるとされています。威嚇して侵入を防止したいという目的であれば、とても効果的なシステムと言えるでしょう。
防犯対策は、素人が考えても抜けが生じがちです。一カ所でも隙があれば、そこから侵入を許してしまいます。死角がないように、万全の防犯対策を構築したいなら、防犯のプロに相談することがおすすめ。空き巣の傾向などに熟知しているプロなら、倉庫のどこに対策すればいいかを的確に提案してくれます。
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