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防犯設備士とは?

こちらの記事では、「防犯設備士」という資格について紹介しています。どのような仕事を行う資格なのか、また取得するための受験に関する情報などをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

防犯設備士の資格

「防犯設備士」とは、日本防犯設備協会が認定している民間資格です。この資格は、1996年からは自主事業として運営されています。

防犯設備士の役割としては、建物の防犯設備の設計・施工・管理・診断などが挙げられます。実際に建物に対して監視カメラなどを設置したいと考えた場合にも、効果的な設置を行わなければ防犯効果は減少してしまいます。このような場合にも、防犯設備士はどこにどのような角度で防犯カメラを設置したら良いのかといった点を設計します。さらに、防犯設備の設計・設置だけではなく、その効果がしっかりと発揮できるように運用まで行います。

個人情報や金品を扱っている企業にとっては、建物のセキュリティを高めることは以前から非常に大きなテーマとなっていますが、特に近年では、個人情報漏洩などさまざまな事件が起こっていることからセキュリティへの意識が高まり、防犯設備士という資格が注目されるようになってきたといえるでしょう。

防犯設備士の仕事

防犯設備士の仕事は、前述の通り「建物の防犯設備の設計・施工・管理・診断」といったものが挙げられ、警備会社や防犯設備販売・施工企業 以下同様で活躍しています。

例えば防犯機器を選定する、防犯設備の運用状況を点検するといったものも防犯設備士の大切な仕事です。また、防犯設備士は特定の建物や施設を犯罪者から守るという役割を持っていることから、仕事しながらキャリアアップするために防犯設備士の資格取得を目指す人もいます。防犯設備士の資格を持っていることにより、建物の防犯設備の管理などについて知識を持っていると証明できるため、より責任のある仕事を任されることもあるでしょう。

また、地域での啓発活動も防犯設備士の大切な仕事とされています。防犯を本当に実現するためには、地域全体で防犯への意識を高める必要があります。そのため、防犯設備士は自治体や警察と連携することによって地域全体の防犯にも働きかけます。

防犯設備士の受験資格

下記の条件を満たすことにより、防犯整備士資格認定試験の受験資格を得られます。

防犯設備士資格の試験内容

防犯整備士資格試験は、1年に4回の実施が予定されていますが、定められた受験可能期間であれば全国にあるおよそ300のテストセンターから自由に受験日を予約して受験することが可能です(受験日の3日前までであれば場所・時間の変更が可能)。

受験料については「日本防犯設備協会」の会員の場合は受講料が11,000円、受験料が27,500円となっていますが、非会員の場合は受講料が33,000円、受験料が11,000円となっています。

実際の試験は、テストセンターに設置されているPCを使用した選択式。試験時間は110分となっており、テスト解答後にはアンケートを実施して終了となりますが、試験時間の途中で解答終了とすることもできます。

試験問題の科目としては、下記のものがあります。

防犯設備士試験は、合格基準が「正答率60%以上」となっています。試験の中で特に「防犯の基礎」については防犯に対する基本的な部分といえる内容ではありますが、難易度は低くないため、しっかりと試験に備えておきましょう。この部分は配点も比較的多いため、ここでつまづくと合格・不合格を左右する可能性があります。また、「電気の基礎」と「設備機器」については防犯に関連する機械についての知識を問われる問題となっています。

防犯設備士資格の合格率

防犯設備士資格試験の合格率は正式は発表されていませんが、「およそ70〜80%」といわれていますので、資格試験の中では取得しやすい資格であるといえるでしょう。

ただ、合格率は比較的高いものの出題範囲が非常に広い点に注意が必要といえる試験です。防犯設備士の資格試験を受ける際には、協会からテキストが送られてきます。このテキストは「本編」と「資料編」に分かれていますが、その中でも本編のみが試験で出題される範囲となっています。

このテキストを確認されるとわかりますが、内容は複雑ではありません。ただしページ数が膨大であると感じることでしょう。そのため受験をする際には勉強時間を十分に確保する必要があるといえます。

防犯対策をするなら防犯設備士が在籍している会社に依頼しましょう

こちらの記事では、防犯設備士という資格について紹介してきました。企業や地域の防犯について重要な役割を持つことからも、企業などで防犯設備を考える際には防犯設備士が在籍している会社に依頼するのがおすすめです。専門的な知識を持っている会社に依頼することにより、効果的な防犯設備の設置や運用についてアドバイスをもらうことができます。

このサイトでは、防犯設備士が在籍しているおすすめの防犯業者を紹介していますので、防犯設備について検討している場合にはぜひチェックをしてみてください。

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※参照元:公益社団法人 日本防犯設備協会(https://www.ssaj.or.jp/jssa/member_sei.html